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団地ノスタルジアのゆくえ : 安部公房と柴崎友香の作品を手がかりとして
http://hdl.handle.net/10965/00010252
http://hdl.handle.net/10965/00010252da23f856-234c-457e-af53-23626d04bd33
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2019-04-08 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 団地ノスタルジアのゆくえ : 安部公房と柴崎友香の作品を手がかりとして | |||||
言語 | ja | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | What is Danchi Nostalgia? : A Comparison of Kōbō Abe’s The Ruined Map and Tomoka Shibasaki’s A Thousand Doors | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 団地 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | ノスタルジア | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | ユートピア | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 安部公房 | |||||
キーワード | ||||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | 柴崎友香 | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | danchi | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | nostalgia | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | utopia | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | Kōbō Abe | |||||
キーワード | ||||||
言語 | en | |||||
主題Scheme | Other | |||||
主題 | Tomoka Shibasaki | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
菅原, 祥
× 菅原, 祥 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本稿は,近年の日本社会における「団地」を一種のノスタルジアの対象として見るようなまなざしのあり方を「団地ノスタルジア」と名付け,この団地ノスタルジアを分析するための足がかりとなるような予備的考察を提供することを目的としている。この目的のため,本稿では1960年代当時において「団地」を文学作品の中で扱ったものとして影響力の大きかった安部公房の小説『燃えつきた地図』(1967)を現代の団地ノスタルジアに先行する想像力を含んだ先駆的作品として読み解き,そこに見出される論理が現在においていかなる意義を持ちうるのかを検討する。さらに,この『燃えつきた地図』において提起された問題が,現在の団地ノスタルジアにおいてどのような形で継承・発展させられているのかを検討するために,近年の代表的な団地ノスタルジア的文学作品として,柴崎友香『千の扉』(2017)を取り上げる。 これらの分析を通じて新たに明らかになった知見は以下の4点である。(1)団地ノスタルジアとは,「団地」という建築空間の中に,ここ数十年の時間とそこにおける断片的な記憶が寄り集まって集積するような一種の「磁場」を見出す想像力のことである。それは決して何らかの美化された過去への回帰願望ではなく,むしろそうした過去の記憶が集積した結果として存在する「現在」を志向している。(2)団地ノスタルジアは,時に徹底して「反ノスタルジア的」「反ユートピア的」である。すなわちそれは,過去に措定された「幸福な過去」へと回帰することで共同性や全体性を回復しようとするような,素朴なノスタルジアやユートピア主義とは一線を画すものであり,むしろ過去に対するより反省的・批判的な態度のありかたを示唆している。(3)団地ノスタルジアはこのような安易なユートピアへの回帰による共同性の復活を拒絶しつつ,新たな形での「共同性」を模索する想像力である。(4)この共同性は,団地という場が孕む「危機」や「空虚」から目をそむけるのではなく,逆にそれに徹底的に向き合うことから生まれうるものである。 |
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書誌情報 |
京都産業大学論集. 社会科学系列 巻 36, p. 75-102, 発行日 2019-03-30 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 京都産業大学 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 0287-9719 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN00060189 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 |