@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010178, author = {加藤, えみか and KATO, Emika}, journal = {京都産業大学総合学術研究所所報}, month = {Jul}, note = {緒論:近年,運動中にパフォーマンスの向上を促したり運動由来の筋損傷を和らげることを目的としてコンプレッションガーメント(Compression Garment: CG)の使用が増加している(Kraemer2010)。多くの報告がCGの最大筋力への効果を示しているものの(Kraemer 2010),多くのスポーツ活動においては最大下での発揮筋力を調節する方が最大筋力を発揮することよりもより頻繁に用いられる。しかしながら,CGが発揮筋力の調節に及ぼす影響について報告した先行研究はあまり見当たらない。目的:本研究では,疲労困憊に至る運動課題後にCGが発揮筋力の調節に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。方法:16名の健常な成人が2週間以上隔ててCGを着用して運動課題を実施する施行(CG条件)と,CGを着用しないで運動課題を実施する施行(CON条件)の両方をランダムに実施した。運動課題は片脚で足関節最大背屈位から足関節最大底屈位までの範囲で実施する20回のカーフレイズであった。被験者は2分間の休憩を挟んで3セット実施した。カーフレイズの前後で,腓腹筋内側頭の筋形状,筋硬度,足関節の底屈トルクを最大努力で測定した(Maximal voluntary contraction: MVC)。また,姿勢制御の指標として前後方向および左右方向の圧力重心(Center of pressure: COP)を両足での静止立位で閉眼にて測定した。さらに,発揮筋力の調節能力の指標として,被験者は足関節底屈トルクの20% MVCを20秒間発揮し,なるべく一定のトルクを発揮するよう指示された。結果:反復測定の二元配置の分散の分散分析(条件:CG or CON x 時間:pre or post)の結果,CG条件,CON条件ともカーフレイズ後に測定した全ての項目においてパフォーマンスは低下していた。カーフレイズ後の測定における条件間の比較で,MVCとCOPはCG条件とCON条件の間に有意な差はみられなかったが,筋硬度と発揮筋力の調節においてはCG条件とCON条件の間に有意な差がみられた(筋硬度:p=0.047,発揮筋力の調節:p=0.042)。結論:本研究において,CGは疲労困憊に至る運動課題後に行う発揮筋力の調節において,有利な効果がみられる可能性が示された。}, pages = {31--41}, title = {疲労困憊に至る運動後にコンプレッションガーメントが発揮筋力の調節に及ぼす効果}, volume = {13}, year = {2018} }