@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010182, author = {西村, 佳子 and NISHIMURA, Yoshiko}, journal = {京都産業大学総合学術研究所所報}, month = {Jul}, note = {本稿では,特定課題研究(準備研究支援)「企業型確定拠出年金のガバナンスに関する研究」においてどのような問題に取り組み,何を明らかにしたのかについて報告する。  企業型確定拠出年金の運用メニューはどのように選ばれているのか,提示された運用メニューは,加入者にとって望ましいものなのか。我々は,企業型確定拠出年金のスポンサー企業64社と個人型確定拠出年金運営管理機関129機関が採用している投資信託のデータを基に,確定拠出年金のガバナンスについて検討を行った。驚くべきことに,選定された投資信託の多くは,スポンサー企業とその親会社の主要な取引銀行,幹事証券会社,主要な取引先企業が運用や販売に関わる投資信託であった。さらに,スポンサー企業はパッシブ・ファンドよりも手数料率の高いアクティブ・ファンドを選ぶ傾向があり,また活動する多くの投資信託運用会社の中から少数の投資信託運用会社に限定してファンドを選ぶ傾向があった。選ばれた投資信託は,代表的なDC向けファンドよりもコストが低いという仮説は支持されなかった。公表されている個人型投資信託の運用メニューについても同様の傾向があり,運用メニューの選定という観点から見ると,確定拠出年金のガバナンスには,大いに改善の余地があることが指摘できる。}, pages = {67--72}, title = {「企業型確定拠出年金のガバナンスに関する研究」研究成果報告書}, volume = {13}, year = {2018} }