@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010278, author = {並松, 信久 and NAMIMATSU, Nobuhisa}, journal = {京都産業大学日本文化研究所紀要, THE BULLETIN OF THE INSTITUTE OF JAPANESE CULTURE KYOTO SANGYO UNIVERSITY}, month = {Mar}, note = {わが国の生命保険業は、明治期に確立された。生命保険という概念は、福澤諭吉の著書によって紹介された。その後、明治14年に福澤の門下生によって、現在に続く日本最初の生命保険会社が設立された。明治20年代に福澤門下生が設立したわけではないが、現在に続く二つの生命保険会社が設立された。  日本の場合、欧米とは異なり、比較的円滑に生命保険業が成立したという特徴があった。その要因は主に二つある。一つは伝統的に相互扶助の精神があり、「類似保険」が多く存在していたことであった。これは近代的な保険システムではなかったので、やがて消滅した。しかし、伝統的な無尽講と類似のシステムをとる相互扶助組織であった。この精神は会社形態にも反映され、生命保険会社は相互会社として存続した。二つは宗教界の反発がなかったという点である。欧米のキリスト教圏では道徳的に問題があるという理由で、生命保険に対する宗教界からの反発は強かった。しかし日本では、長くは続かなかったものの、仏教系の生命保険会社が設立されるほどであった。, 1 はじめに 2 生命保険の黎明期 3 生命保険会社の定着 4 保険業法と相互会社の設立 5 結びにかえて}, pages = {79--116}, title = {明治期の生命保険業と相互扶助の精神}, volume = {24}, year = {2019} }