@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010590, author = {加藤, えみか and KATO, Emika}, journal = {京都産業大学論集. 自然科学系列}, month = {Mar}, note = {背景:集中的な身体トレーニングや試合において,筋機能に対する適切な回復がなくてはその後の運動パフォーマンスの低下をもたらす可能性がある.近年,筋損傷の回復を促すためにコンプレッションガーメント(CG)の使用が増えている.先行研究ではCG を使用した後の筋力の回復が報告されているものの,その多くは運動課題を初日のみに行い,パフォーマンスに関連する測定項目の時間経過を報告しているに過ぎない.アスリートの多くは合宿などで高強度な練習を数日間継続することも多い.しかし,これらの先行研究ではそのような運動パターンを反映した実験デザインではない.そこで,本研究の目的は連続した日程で高強度運動を行った際に筋パフォーマンスに対するCG の影響を調べることとした.方法:14 名の健康な参加者を無作為にCG とCON(CG 無し)にランダムに分けた.CG は最初にCG 条件を行い,その2〜3 か月後にCON 条件を行った.CON は,これらの条件を逆の順序で実施した.両条件の下で,被験者は最大背屈位から最大足底屈位までのカーフレイズを片脚で20 回繰り返し,それを3 セット行う運動課題を4 日間継続した.CG ではカーフレイズの後,被験者は翌日の実験までCG を着用した.CON では,特別な機能を有する衣類は使用しなかった.カーフレイズの前に,下腿の周径囲,クレアチンキナーゼ活性(CK),主観的な筋肉痛の程度,下腿の筋硬度と筋形状(筋厚,筋束長,羽状角),足関節の受動トルク,足関節底屈の最大随意収縮(MVC)を測定した.また,最大下(20% MVC)での足関節底屈を20 秒間行い安定した筋力発揮の指標(steadiness)とした.結果:二元配置の分散分析(条件×日にち)は,筋硬度(p<0.001)とすべての筋形状の項目に有意な交互作用があることを示した(p<0.001).以上の項目については,いずれも条件と日にちにおいて有意な主効果を示した.また,MVC とsteadiness も有意な交互作用を示した(各々 p=0.001,p=0.009).MVC では条件と日にちにおいて有意な主効果を示したものの,steadiness では条件のみに主効果を示した.CK では有意な交互作用を示さなかったものの,CON 条件では日にちにおいて有意な主効果を示した.考察:多くの測定項目の結果より,CON よりもCG の方が早い回復であったことを示した.これは圧迫による「動的なギプス」で筋線維の配列を安定させることにつながり,炎症反応と痛みを弱めることができることと推測する.また,CG を使用することで,筋温の維持・増加,それに伴う筋血流量の増加と装着時の筋活動による静脈還流の増加の可能性もある.結論として,CG の使用は連続した日の激しい運動後の筋パフォーマンスに有益な効果をもたらすことが示された.}, pages = {133--149}, title = {コンプレッションガーメントは連続した日程で実施する高強度運動からの回復を促す}, volume = {48}, year = {2021}, yomi = {カトウ, エミカ} }