@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010758, author = {伊ヶ崎, 泰枝 and IKAZAKI, Yasue}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールは,しばしば周囲の人々をモデルにして小説の中で描いている。なかでも,オルガ・コサキエヴィッチと妹のワンダ・コサキエヴィッチは,二人の作品に最もインスピレーションを与えた人物である。サルトル,ボーヴォワール,オルガの3 人は,1930 年代に慣習に支配されない新しい関係としてのトリオを試みるが,失敗に終わった。サルトルの小説『自由への道』のイヴィック,ボーヴォワールの小説『招かれた女』のグザヴィエールは,オルガをモデルにしており,怠惰,気まぐれ,激しさ,反抗といった性質を通して若さそのものを象徴している。しかし,怒りっぽさ,攻撃性といった,姉よりも激しい妹ワンダの性質も使われている。イヴィックとグザヴィエールという人物像の,共通点と違いに着目することで,サルトルとボーヴォワールのそれぞれの想像力や芸術的判断が照らし出される。}, pages = {119--132}, title = {サルトルとボーヴォワール,二つのエクリチュールにおけるコサキエヴィッチ姉妹の果たした役割について}, volume = {55}, year = {2022}, yomi = {イカザキ, ヤスエ} }