@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010773, author = {並松, 信久 and NAMIMATSU, Nobuhisa}, journal = {京都産業大学日本文化研究所紀要, THE BULLETIN OF THE INSTITUTE OF JAPANESE CULTURE KYOTO SANGYO UNIVERSITY}, month = {Mar}, note = {本稿は江戸時代の食文化の展開を考察し、その特徴を明らかにした。多くの先行研究では、江戸時代の食生活に日本型食生活や伝統的な食文化を求めている。確かに江戸時代に日本型食生活の原型の一端を垣間みることはできる。しかし、その食文化の形成過程における問題点は明らかになっていない。 江戸時代の食文化を概観すると、17世紀には大名や上層町人による食文化の高まりがみられた。18世紀前半を境に中下層の町人も食文化を享受するようになった。18世紀後半には、料理本の刊行が急増し、本格的な料理屋が現われた。19世紀初頭に娯楽としての食文化が隆盛をきわめた。しかし19世紀中期に急速に衰退の一途をたどった。 その要因は二つあった。一つは食文化の娯楽性による美食と大衆化が、食のリスクや欺瞞をもたらす可能性を高めたことであった。もう一つは政治の影響であった。享保・寛政・天保の改革の合間に、食文化は隆盛を遂げたが、食文化の推進力は農村部の飢餓に対して無力であった。これは美食と飢餓が同時並行で進むという歪な構造を生み出していた。この二つの要因は食文化を再考する際に重要な点である。}, pages = {400--350}, title = {江戸時代における食文化の隆盛 : 美食と大衆化}, volume = {27}, year = {2022}, yomi = {ナミマツ, ノブヒサ} }