@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010796, author = {小林, 良樹 and KOBAYASHI, Yoshiki}, journal = {社会安全・警察学, CRIMINAL JUSTICE AND POLICING}, month = {Mar}, note = {本稿は、都道府県警のトップである警視総監や警察本部長自身による直接的な対外説明(例えば、重要事案の発生時等における本部長自身による臨時の記者会見の実施等)の意義に関し、検討の前提となる所要の理論的な論点の整理を試みた。当該テーマは、一般に「組織トップ自身による説明責任」等の問題と言われている課題を都道府県警に当てはめたものとも言い得る。 アカウンタビリティ、説明責任、警察の正統性、信頼等の諸概念に関する先行研究の整理等の結果、本稿のテーマに関する学術研究は、理論面及び客観的なデータに基づく実証面のいずれにおいても依然として途半ばの状況と考えられることが改めて浮き彫りとなった。引き続き、以下の諸点等に関して、理論面、実証面の双方からの研究が必要と考えられる。 第1 に、「説明責任の向上は警察に対する信頼の向上に繋がり、ひいては国民の警察協力感情の向上に繋がる」との仮説に関し、理論的なカメニズムの精緻化及び客観的なデータ等に基づく検証が必要と考えられる。第2 に、第1 の点を踏まえた上で、「警察における組織トップ自身による説明責任の意義や効果」に関しても同様に、理論的カメニズムの精緻化及び客観的データ等に基づく検証が必要と考えられる。第3 に、前記の1 及び2 の検討の前提として、警察に対する国民の信頼の客観的な状況やその構造(信頼に影響を与える要因等)に関しても、更なる研究が必要と考えられる。 なお、これらの諸課題の検討に当たっては、日本における説明責任の概念と欧米諸国等におけるアカウンタビリティの概念は異なるものであるとの事情を十分に踏まえる必要があると考えられる。}, pages = {95--123}, title = {都道府県警本部長による対外説明の意義 : 基本的な諸概念(アカウンタビリティ、説明責任、正統性、信頼)の整理}, volume = {8}, year = {2022}, yomi = {コバヤシ, ヨシキ} }