@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00010878, author = {並松, 信久 and NAMIMATSU, Nobuhisa}, journal = {京都産業大学日本文化研究所紀要, THE BULLETIN OF THE INSTITUTE OF JAPANESE CULTURE KYOTO SANGYO UNIVERSITY}, month = {Mar}, note = {19世紀の生物学の展開において、自然環境を対象とする学問である生態学が登場した。生物学と生態学については、多くの先行研究がある。しかし、相互の関係については、あまり触れられていない。その理由のひとつは、二つの学問分野がそれぞれ欠点を抱えているためである。すなわち、生物学は、生命の解明という本来の目的が希薄になる一方で、生態学は時間性ないし歴史性の欠如という欠点をもっている。 本稿は19世紀末から20世紀中期という時期を取り上げ、当時の生物学(生物の把握)において、新興の生態学がどのような影響を与えたのかを考察した。生態学は自然を全体として眺め、その体系(共同体として把握)がどのように機能しているのかを解明しようとした。その展開の中で、相互依存の重要性や生命への畏敬が強調された。それはアルド・レオポルドの「土地倫理」という概念に結実した。そして環境倫理学という学問が生まれ、現在も議論が続き、生命を対象とする学問として、自然環境に対する倫理が大きな課題となっている。そこで現在、科学的知性と文化的知性の統合が必要となっている。}, pages = {280--236}, title = {自然と環境倫理 : 生態学の展開}, volume = {28}, year = {2023}, yomi = {ナミマツ, ノブヒサ} }