@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001286, author = {井尻, 香代子 and IJIRI, Kayoko}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {本稿では,フェデリコ・ガルシア・ロルカの死後47年経って出版された詩集『組曲』と日本の俳句との関連性について考察した。まず第1章では,『組曲』の執筆と出版の経緯を明らかにし,第2章では,ロルカがこれらの作品を書いた時代背景や,彼を取り巻く文化的状況を検証した。これらの結果に基づいて第3章では,「組曲」作品の総合的な分析を行なった。こうした論証を通じて『組曲』には,19世紀末から20世紀初めにかけてのヨーロッパの絵画,音楽,詩歌のジャポニスムと,同時代のメキシコ詩人によって導入されたスペイン語俳句の影響が見られることがわかった。ガルシア・ロルカにとって「組曲」とは,俳句によって刺激を受けた新たな短詩形創作の試みであり,彼はこの詩作のプロセスによって独自のスタイルを見出し,やがて『ジプシー歌集』で発展,完成させたのだとわれわれは考える。}, pages = {102--115}, title = {フェデリコ・ガルシア・ロルカと俳句 : 『組曲』をめぐって}, volume = {38}, year = {2008} }