@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001297, author = {今井, 洋子 and IMAI, Yoko}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {本稿は,『五体不満足 完全版』乙武洋匡著の韓国語訳を用い,そこに出現する誤訳を抽出し,語彙,熟語,文法の3つの点から分析することによって,日韓対照言語研究の一助となることを目指すものである。翻訳書『오체 불만족』진경빈訳は,韓国において小学4年生の『生活の手引き』に一部が掲載されるほどであり,訳者が相当の日本語力を有していると思われるため,そこに現れる誤訳は韓国語母語話者に対する日本語教育に有益な材料を提供するものと考えられる。  誤訳を抽出し考察を試みた結果,語彙に関しては,漢字に惑わされないこと,外来語に関する知識を深めること,情態副詞の用例を豊富に示すこと,文化的背景を解説する必要のある語彙に注意を払うことがわかった。熟語に関しては,ことわざや慣用句はもちろん,連語も丁寧に取り上げる必要があることが明らかになった。また,文法に関しては,主語を正しく把握した上で,一語ずつ正確に読み進めることが文脈の取り違えを防ぐことになると考えられる。さらに,日韓辞典の記述を充実させる,つまり,単なる語義説明だけではなく,豊富な用例も載せる必要があることもわかった。}, pages = {1--14}, title = {翻訳書に現れた誤訳による日韓対照言語研究の試み : 日本語教育への提言}, volume = {40}, year = {2009} }