@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001306, author = {湟野, 正満 and HORINO, Masamitsu}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {『パンセ』断章「気晴らし」のパスカル自筆の草稿第2枚目,第3枚目には,多くの加筆・修正のなされたテクストが涛在する。小論ではこの2枚の紙,とりわけ,加筆・修正され,後に放棄されてしまった20行あまりの文章について考察する。これはピュロス王のエピソードに基づいて書かれたものである。なぜこのように長く,重要な文章が破棄されたのであろうか。そのつづきに書かれている文章を読み,その文章と破棄された文章を比較すると,そこには同じ考え,同じ構造が見られる。そこでパスカルは前の文を破棄して,次の文に書き換えたと我々は結論する。ここには,新しい研究の可能性が涛在する。断章「気晴らし」は,そのタイトルとして,はじめに「人間の悲惨」と書かれ,のちに,「気晴らし」と修正されているが,断章「気晴らし」の草稿の下に,「人間の悲惨」というタイトルのもとに執筆されたまだ誰も読んだことのない新しい断章(初稿)が潜んでいる可能性があるのだ。我々は断章「気晴らし」の自筆の草稿をさらに本格的に研究する必要があるのではないか。}, pages = {195--222}, title = {パスカルの『パンセ』草稿第209ページ,210ページに見られるテクストの修正・放棄について : 断章「気晴らし」(Divertissement)の成立をめぐる秘密の解明に向けて}, volume = {40}, year = {2009} }