@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001315, author = {草野, 友子 and KUSANO, Tomoko}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {本稿は,中国の新出土文献「上海博物館蔵戦国楚簡」(以下,上博楚簡)中の誤写の可能性がある文字について考察するものである。本稿では,近年公開された『上海博物館蔵戦国楚竹書(七)』所収の『武王践阼』『鄭子家喪』を中心に考察を進める。  第一章では,上博楚簡『武王践阼』における「義」と「敬」とについて検討する。現行字体では,「義」と「敬」とは全く異なる字形であるが,楚系文字上では酷似している。本章では,上博楚簡『武王践阼』中に「敬」を「義」と誤写したと思われる箇所が存在することを指摘し,その点に関して考察を加える。  続く第二章では,上博楚簡『武王践阼』における「志」と「忘」とについて検討する。上博楚簡『武王践阼』には,周の武王が刻んだ自戒の銘文として「民之反側,亦不可志」という一文がある。本章では,この箇所を「志」と解釈すべきか,それとも字形が近似する「忘」と解釈するべきかという問題について,字形と内容面の二方向から考察する。  第三章では,上博楚簡『鄭子家喪』における「而」と「天」について検討する。「而」と「天」とは,楚系文字上で酷似しており,上博楚簡『鄭子家喪』では,「而」と認定するか,「天」と認定するかについて問題となっている箇所がある。本章では,他の用例との比較を通して,文字を確定する。  以上のように,本稿では,上博楚簡中の字形に関して問題がある箇所について各々検討を加え,筆者の見解を述べていきたい。}, pages = {133--143}, title = {上海博物館蔵戦国楚簡における誤写の可能性について : 『武王践阼』『鄭子家喪』を中心に}, volume = {41}, year = {2010} }