@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001383, author = {宮澤, 直美 and MIYAZAWA, Naomi}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は,Gertrude Steinの抽象詩の根底に横たわる公平さという概念を確認するとともに,反復という技法がこの公平さと密接に連動している点を明らかにすることである。伝記的作品The Autobiography of Alice B. Toklas(1933)からは,あらゆる階級や境界線を排除し, 皆を同等の視点で照らし出すStein の公平な視線,そして日常の言葉への敬意を読み取ることができる。区別,境界を取り払った世界の中で,あらゆる事物や人間を公平な視点で捉える視線は,reasonableとberryとを結びつけるといった新奇な単語の組み合わせを生み,Stein文学の特徴である言葉の異化効果をもたらしてもいるのだ。また,The Making of Americans: Being a History of a Family’s Progress(1925)や“Many Many Women” において,繰り返される人間の歴史を表現するために,反復という技巧が使用されている点に注目した。この技法 は,個人を多数の人間・先祖との繋がりの中で再定義し,他者との境界を取り払うために選ばれた方法なのではないかと考えた。本稿では,権威を持たない日常の言葉を,真理追究のため の助けとして再発見した彼女の詩作の「本質」(bottom nature)に公平さという概念がある点を考察した。}, pages = {113--126}, title = {「ことばの台所」で : Gertrude Stein の反復と公平さの概念}, volume = {46}, year = {2013} }