@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001388, author = {中, 良子 and NAKA, Ryoko}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {Clement Musgrove (The Robber Bridegroom), George Fairchild (Delta Wedding), Jack Renfro (Losing Battles) など,Eudora Weltyの作品に登場する主要人物は,いずれも彼らの 「イノセンス」が強調されている。この事実については,従来取り立てて議論されることはほとんどなかった。しかし,アメリカ南部ミシシッピ州を舞台にした物語を書き続けてきたウェルティが作品中に「イノセントなヒーロー」を登場させたことは,彼女の南部に対する歴史意識を探る上で重要な意味を持つものであるといえる。ウェルティの描く「イノセントなヒー ロー」とはどのような人物形象なのか。この問題を考察する上で重要になってくるのは,いわゆる「アメリカのアダム」像との関わりである。アメリカ的進歩から取り残されたフロンティアとしての南部,罪と恥の歴史をもつ南部においてアダム像はいかなる変容を遂げるのだろうか。本稿はThe Ponder Heart (1954) を取り上げ,Uncle Danielに体現されるイノセンスの分析をとおして,ウェルティの描く南部のイノセンスを50年代の歴史的文脈において考察した。 その結果,イノセンスとは南部の物語を語る視点であることを明らかにした。}, pages = {215--232}, title = {南部のアダム : Eudora Welty のThe Ponder Heart におけるイノセンス}, volume = {46}, year = {2013} }