@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001391, author = {平塚, 徹 and HIRATSUKA, Tohru}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {日本語の形容詞「近い」は,「XはYに近い」と「XはYから近い」の二つの構文を取る。 これに対して,反意語の「遠い」は,「XはYから遠い」という構文をとり,「X はY に遠い」 とは現代の通常の慣用では言わない。これらの構文を説明するために,以下の仮説を提案する。【仮説1】「XはYに近い」という場合,XとYの間の距離が小さいという事態を,XがYに接近するという認知的表示によって概念化している。【仮説2】「XはYから{近い/遠い}」 という場合には,認知的表示においてYからXまで仮想的な移動体が移動している。これらの仮説から例えば以下のようなデータが説明される。(a)海岸は僕の家{?に/から}近い。(b)私たちはもうゴール{に/?から}近い。(c)ここ{?に/から}ゴールは近い。(d)正午{に/?から}近い。(e)味はチーズ{に/?から}近い。}, pages = {281--298}, title = {日本語の遠近を表す形容詞「近い・遠い」と格助詞「に・から」}, volume = {46}, year = {2013} }