@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001400, author = {ヤスパゼン, マルテ[著] and JASPERSEN, Malte and 石川, 桂子[訳] and ISHIKAWA, Keiko}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {ラジオドキュメンタリー(Radio Feature)は,第二次世界大戦後のドイツで音響芸術の新たな形態として確立された。ラジオドキュメンタリーはラジオドラマとは異なり,事実,即ちノンフィクションを扱う。その形態は実に多種多様なものが許され,音楽,言葉,サウンドが果たす役割は番組によってさまざまである。BBCでかつてドキュメンタリー部長を務めた ジョン・シオカリスは,「ドキュメンタリーは,ラジオが持つあらゆる可能性を駆使し,聴く 人の想像力をかきたて,世界への,そして人間存在への理解を深めさせてくれる」と述べている。  本稿は,ドイツの放送局であるドイツ文化ラジオ(Deutschlandradio Kultur)とバイエルン放送局(Bayerischer Rundfunk)のために制作したラジオドキュメンタリー「想定外」の原稿であり,2011年3月11日に日本の東北地方を襲った大災害について長い時間をかけて調査 をした結果である。執筆者は,ルポルタージュの伝統的な手法に加えて,音響芸術学的で詩的な要素も取り入れ,存在に関する実存的な問いに取り組んだ。それは,ここで扱う問いが今回 の大災害を経験した後では,もはや東北地方の人たちだけが改めて問いかけるようなものでは なくなってしまっているためである。  「想定外」は,2012年のPrix Italiaにおいてイタリア大統領特別賞を授与された。Prix Italiaは,ラジオ・テレビ・インターネットに関する最も歴史のあり,最も重要な国際コンテ ストとして知られている。世界45か国の公共放送あるいは民間放送がPrix Italia の正規会員である。}, pages = {445--469}, title = {「想定外」3. 11複合災害と日本}, volume = {46}, year = {2013} }