@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001439, author = {加野, まきみ and KANO, Makimi}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {多読学習は大学の英語教育の場で,その効果が広く認められている課題の一つである。多読学習には通常,外国人学習者のために語彙・文法などが調整されたGraded Reader(以下GR)が使用されるが,本学ではGRに加えてYouth Reader(以下YR)と呼ばれるネイティブスピーカー用児童書も合わせて読むことを勧めている。しかし,YRに対して「難しい」と感想を述べる学習者がいるということをきっかけに,筆者は「難しさ」となり得る言語的特徴は何なのか解明しようと試みた。本稿ではGRとYRのコーパスを構築し,YRの特徴を探った。その結果,YRはGRと比較して,基本1000語の語彙の割合が少なく,それ以上のレベルの語の割合が大きい,レベル毎に語彙レベルが着実に上昇している,受動態の割合が高くしかも動詞句の構造が複雑である,基本語に大きな頻度の差がある,1単語が複数の語法で用いられる,複雑な文構造が見られる,叙述的な表現が多いなどの特徴があることが分かった。これらは学習者が「難しい」と感じる要素となり得ると考える。これまで多読学習の現場で使用されてきたものの,その言語学的性質について十分には分析されてこなかったYRをコーパス言語学的にGRと比較することによって,その特徴を明らかにした。}, pages = {183--200}, title = {多読学習用リーダー・コーパス構築と分析 : 学習者が感じる「難しさ」の解明へ向けて}, volume = {49}, year = {2016} }