@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001440, author = {関, 光世 and SEKI, Mitsuyo}, journal = {京都産業大学論集. 人文科学系列}, month = {Mar}, note = {中国語の欧化を巡る研究は王力が出発点であると言われるが,その後は,まとまった研究を海外に譲り,大陸では空白とも言える状態が続いた。再燃の兆しが見られるのは21世紀に入ってからである。贺(2008),崔(2013)といった研究が発表されたが,これらについて未だ客観的な評価はなされていない。  本稿では,欧化の形成から王力までの「形成期」と,王力以降20世紀末までの「空白期」の研究を振り返り,さらに贺(2008)を中心に,「再燃期」における新たな研究の流れとその成果について考察した。  その結果,再燃期の研究は以下の点で過去の論証における不足を補い,従来の議論を総括し,新たな時代における欧化研究の端緒を開く意義を有するものであることを指摘するに至った。  1)コーパスの活用によって論拠の客観性,信頼性を高めることに成功した。  2)新たに「出現頻度」という観点による対比という手法を確立した。  3)空白期に散見された欧化の弁別についての議論を総括し,説得力のある新たな見解を提示した。  4)欧化研究を欧化の弁別からその動態観察という新たな段階へと進めた。今後の研究は,欧化現象の動態観察へと移ることが予測できる。本論ではさらに,「欧化の程度が高い」とされた徐志摩の欧化を巡る議論を例に,ある作家,ある時期の欧化の様相を客観的に判断するには,従来の研究に欠けている「定着度」という新しい視点が有効かつ必要であることを指摘した。}, pages = {201--215}, title = {中国語における欧化研究の変遷と今後の可能性}, volume = {49}, year = {2016} }