@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001542, author = {福井, 唯嗣 and FUKUI, Tadashi}, journal = {京都産業大学論集. 社会科学系列}, month = {Mar}, note = {近年、経済状態の格差が以前よりも強く認識されるようになる一方で、世帯規模を縮小するような世帯形成の変容が進んでいる。本稿では、個人レベルでの所得格差の推移と世帯レベルでの所得格差を比較し、その間にある世帯形成による所得保障の働きとその変化について疑似パネルデータを基に考察した。  男性については、個人レベルでの所得格差が比較的高いライフサイクルの初期と高齢期に、同居によって個人所得が世帯所得に占める割合を小さくすることで穴埋めしているというはっきりとした特徴が観察された。  1900年代生まれ男性と1970年代生まれ男性において個人所得格差を世帯形成によって穴埋めしているという特徴が確認された。前者は社会保障制度が未発達の時代に現役期を過ごした世代であり、高齢期に直面する個人レベルの所得格差を子ども世代との同居によってカバーしていると理解される。後者はバブル崩壊後の不況期にライフサイクルをスタートさせた世代であり、個人レベルの所得格差を親世代との同居によってカバーしていたものと思われる。}, pages = {155--180}, title = {世帯形成の変容が所得格差に及ぼす影響}, volume = {29}, year = {2012} }