@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001555, author = {齊藤, 健太郎 and SAITO, Kentaro}, journal = {京都産業大学論集. 社会科学系列}, month = {Mar}, note = {イギリスにおける熟練労働者への技能習得の訓練は、19世紀以来の「自由な労働市場」の枠組みを背景に、使用者・労働者双方のボランタリズムによって形成されてきた。これは、20世紀初頭から漸進的に導入された一般的な職業訓練でも同様であり、政府が職業教育に介入することは20世紀中半に至るまで稀であった。しかし、第二次大戦後、1960年代より、福祉国家的諸政策の展開から、職業訓練にも政府が積極的に介入するようになる。その後、1980年代、この傾向はサッチャリズムと市場主義的な新自由主義政策の展開によって減速し、保守党政権の末期には、伝統的な職業訓練である徒弟制度の再編と拡大という形をとりつつ、使用者主導のボランタリズムが再生する。1997年に政権についた「新しい労働党」は、この方向を維持しつつ、徒弟制度の拡大をはかるが、訓練の到達度はむしろ後退した。さらに、2010年に政権についた連立政府において、その政策全体における職業訓練の優先順位はむしろ低下し、イギリスにおける職業教育は現在、多くの困難に直面している。, 1.はじめに 2.イギリスにおける職業訓練の変遷 : 政府と企業の役割1960年代から90年代初頭まで 3.職業訓練政策の新展開 : 「新しい徒弟制度」の導入 : 90年代中半の取組 4.1997年以降の「新しい労働党」の職業訓練「改革」 : 90年代後半から2010年へ 5.労働党から連立政府へ : 現在の諸問題 6.まとめと展望}, pages = {239--258}, title = {近年におけるイギリスの職業訓練政策の変遷と「新しい徒弟制度」}, volume = {30}, year = {2013} }