@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001567, author = {山田, 昌孝 and YAMADA, Masataka and 片岡, 佑作 and KATAOKA, Yusaku and 田中, 寧 and TANAKA, Yasushi}, journal = {京都産業大学論集. 社会科学系列}, month = {Mar}, note = {マーケティングにおける広告の重要性については言うまでもない。広告媒体には数多くのものがあるが、近年におけるweb関連には特に注目してよい。そこで本論文では、動画CMの評価yを決定的にする考慮要素x(j) j=1,..., 6 は何か、という問題を視聴者へのアンケート結果(15本のCM×60名の回答)をもとに、特に統計解析の立場から考える。具体的にy, x(j)は以下の形をとる。 情緒的要素;  x(1):演出  x(2):物語の分かり易さ  x(3):キャラクターの適切さ 認知的要素;  x(4):商品適合度  x(5):購買意欲喚起度  x(6):ブランドへの好意  y=1 ... 動画CMに肯定的評価    0 ... 否定的評価  x(j)=1 ... y=1を引き出す有効な考慮要素と考えられる    0 ... そうでない       j=1,..., 6 こうしたとき、 (1)y, x(j) について2×2等の分割表を作成すると、これらの変数y, x(j)の間には有意な関連があることが分かる。 (2)分割表の結果を見ると、CM評価肯定確率Pr(y=1)が考慮要素 x(j) j=1,..., 6の部分和の増加関数になっている点が読み取れるので、これを説明する質的回帰モデル(従属変数の取りうる上下の範囲が限定される回帰)を導入し、そうした操作が極めて有効な点を示す。 (3)対象の集団はy=1(肯定的評価)、y=0(否定的評価)を構成するものに区分されるが、それぞれの特性を決めるであろう考慮要素x(j) j=1,..., 6の分布に違いはあるかをAndersonの判別関数によってつきとめる。 (4)統計処理上のテクニカルな箇所について追加点を言えば、先行研究の広告評価、要素群は複数回のステップを経て合成される量的変数であり、導入された回帰モデルのフィットはあまり良くない。他方、ここで扱う考慮要素x(j)は0, 1のみを取る簡単な質的変数であり、single index ∑x(j)と評価肯定確率に関する分割表を注意深く点検したのち、∑x(j)によって広告評価を説明する質的回帰を見ると、その結果は評価−要素間の関係をうまく捉えているのが分かる(フィットは極めて良い)。  本稿の新規性と寄与はまさに以上のような点にある。特に(4)は考慮要素群を情緒的な成分x(j) j=1, 2, 3、認知的成分x(j) j=4, 5, 6に分割した場合、それぞれの成分で、物語の分かり易さx(2)、商品適合度x(4)が動画CM評価に最も貢献している点を示す。これらの結果は、企業のマーケティング部門に携わる広告担当者、あるいは広告の依頼を受ける動画CM制作企業にとって有効な情報の1つとなるであろう。, Ⅰ  序  1.1 目的  1.2 モデルの定式化(先行研究との関連)   1-2-1   1-2-2   1-2-3  1.3 考慮要素の選択  1.4 議論の進め方 Ⅱ 分割表 Ⅲ 回帰 Ⅳ 判別 Ⅴ 結語  5.1 計算結果の説明  5.2 ビジネスインプリケーション Appendix 1 Appendix 2}, pages = {3--46}, title = {動画CMの評価に関する統計的研究}, volume = {32}, year = {2015}, yomi = {タナカ, ヤスシ} }