@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001568, author = {並松, 信久 and NAMIMATSU, Nobuhisa}, journal = {京都産業大学論集. 社会科学系列}, month = {Mar}, note = {明治・大正期の官僚であり政治家であった平田東助は、主に社会政策に携わった。とくに火災保険法案の作成、信用組合法案の作成、産業組合の設立、そして地方改良運動の推進など、近代日本の制度づくりに貢献する。平田に関する研究成果は、すでにいくつか発表されている。それらは主に、その時々の制度設計に焦点をあて、平田の役割を論じた研究である。しかし平田がさまざまな制度づくりにあたって、どのような思想の変遷や方向性をたどったのかは明らかではない。  本稿では平田がさまざまな制度設計をするにあたって、どのような方向性をとり、どのような思想に基づいていたのかを考察した。平田は留学経験を有する官僚として、単に西欧について学び得たことを、わが国に強引に移植したわけではない。とくに信用組合および産業組合の導入にあたって、わが国の実情に照らして西欧思想を生かそうとした。そして西欧で学んだことを日本で実質的に生かそうとして、それまで日本で伝統的に培われた思想や実践(とくに報徳思想)と融合するという方向に進んだといえる。制度設計という点で、平田の手法は有効性をもった。, 1 はじめに 2 ドイツ留学と国家論 3 火災保険制度の構想 4 信用組合法案の作成 5 信用組合法案に対する批判 6 報徳社の評価 7 産業組合の設立 8 地方改良運動の展開 9 結びにかえて}, pages = {47--83}, title = {平田東助と社会政策の展開 : 制度設計の課題}, volume = {32}, year = {2015} }