@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00001577, author = {東, 邦昭 and HIGASHI, Kuniaki and 藤井, 健 and FUJII, Takeshi}, journal = {京都産業大学論集. 自然科学系列}, month = {Mar}, note = {1998年10月15日の夜に,京都地方気象台において1時間降水量73.5mm,3時間降水量139.5mmの大雨を観測した.しかし,この3時間において,京都市周辺のアメダス観測所の園部町では0.0mm,長岡京市では3.0mmであり,この大雨は京都市域に限られた局地的な現象であった.このときの850hPa面(高度約1.5km)の天気図によると,台湾付近に存在する台風9810号から北東方向に延びる湿舌が九州地方や四国地方にまで達していた.一方では,700hPa面(高度約2.6km)において,太平洋高気圧からの乾燥した気流が近畿地方に侵入して,対流不安定の成層状態にあった.京都市域における大雨を降らせた降雨セルについて,レーダーエコー画像上で追跡してみると,神戸市北部の六甲山付近で発生し,発達ながら約30km/hの速さで東北東に進み,約1時間後に京都市に達していた.レーダーエコーで4mm/h以上の降雨強度をもった降雨セルは幅10km,長さ60kmの線状降雨帯を形成しており,この南西端付近で新しいセルが次々と発生,発達しながら,東北東に進んで京都市に達している.これが3時間にわたって京都市において大雨を維持させたのであり,back-buiding型降雨セルと呼ばれるものである.著者らは,今後の研究において,この事例における降雨セルの発生と維持の機構について調べることにする.}, pages = {86--103}, title = {1998年10月15日に京都市で発生した局地的豪雨の事例解析}, volume = {33}, year = {2004} }