@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:02000135, author = {吉川, 敬介 and YOSHIKAWA, Keisuke}, journal = {京都産業大学論集. 社会科学系列}, month = {Mar}, note = {2012 年,東南アジア諸国連合(Association of Southeast Asian Nations, ASEAN)はASEAN外相会議(ASEAN Foreign Ministerial Meeting, AMM)において,史上初めて共同声明を発表することができなかった。その理由は,中国と伝統的友好関係にある議長国カンボジアと,南シナ海をめぐり中国と対立していた他のASEAN 諸国との間で合意形成が実現できなかったためである。そして,このカンボジア・中国の間にある強固な友好関係は,単に一帯一路構想による短期的な影響によって形成されたものではなく,1950 年代から続く伝統的かつ強固なものであり,華人社会の影響力が極めて強いカンボジアの国内事情も,議長国としての意思決定と選択に作用している。1967 年の設立以降,何よりも「結束」を重視してきたASEAN にとって,この事件は今後の統合進化に大きな禍根を残しかねない。本稿は,最近の国際関係にこの原因を求めるのではなく,伝統的に構築されてきたカンボジア・中国関係を見ることによって,冷静な分析が可能となることを示唆する研究である。}, pages = {237--250}, title = {ASEAN 外交におけるカンボジアの対応と中国の影響 : 伝統的友好関係と華人社会}, volume = {41}, year = {2024}, yomi = {ヨシカワ, ケイスケ} }