@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:02000191, author = {FUJINO, Atsuko and 藤野, 敦子}, journal = {京都産業大学総合学術研究所所報}, month = {Mar}, note = {近年,神経科学等の分野では,父親が赤ん坊と物理的に触れ合うと,脳や体内のホルモンが変化するなど,父親の育児に関する生物学的側面が明らかになってきた。進化生物学などの進化論的視座からは,ヒトの父親は進化のプロセスの中で育児能力を獲得していったと考える。しかし同時に父親が育児に関わるか否かは,社会制度,文化,時代によっても大きく異なり,父親の育児は選択的で条件的であることも指摘されてきた。 現在,父親の育児への関与は,進化論的視座から「育児の動機づけになる社会文化的要因と育児行動を喚起する生物学的要因の両要因が関係し,さらにそれらが相互に複雑に関係し合った結果として決定づけられる」とする「相互作用説」によって説明できるとされている。 本稿では,父親が社会全体で熱心に育児をしていたことで知られる日本の江戸時代や父親が育児から離れていった明治時代に焦点を当て,父親が育児に関与する社会文化的要因を検討する。歴史の考察から得られた社会文化的要因を現在考えられている生物学的要因と照らしながら,「相互作用説」の妥当性を検討する。その上で,現在日本を含む先進諸国で重要な課題となっている父親の育児推進のために必要な視点を示唆する。}, pages = {23--40}, title = {「父親が育児に関与する要因」の歴史からの検討 : 江戸時代から明治時代において}, volume = {18}, year = {2024}, yomi = {フジノ, アツコ} }