@article{oai:ksu.repo.nii.ac.jp:00002353, author = {三浦, 一秋}, journal = {京都産業大学経済学レビュー}, month = {Mar}, note = {本稿は新規大学卒業者の労働市場において生ずるミスマッチをマクロ的な視点で考察するものである。ここでは、ミスマッチを就業行動時における未内定と企業の新規補充の際に欠員が同時に存在する、労働需要と労働供給の質と量の不一致と定義付ける。新規大学卒業者が就職できずにいることの社会的コストとしては、潜在的な生産能力が活用されないといったマクロ経済への影響や、税収や社会保険収入の低下といった財政への影響等が考えられる。この為、ミスマッチの解消は重要な政策課題として認識される。これらを踏まえて、新規大学卒業者のミスマッチに影響を与える要因を、1)学生の職業観の変化により、新規大学卒業者の就業行動が偏っていること、2)学生の質の低下により、大学への進学が必ずしも就職において優位とならないこと、3)採用厳選化や学生の心理的変化に伴い、就職活動において競争が激化していること、とし要因とミスマッチの間に因果関係があると仮説を立て、実証分析を行った。分析の結果、仮説は立証された。さらに、大学進学率の上昇による大学進学者の相対的な割合の増加および就業行動の大企業への集中といった量的側面が就職率に影響を与えると考えられる。また、人的資本の形成が十分でないため、大学進学の優位性が見られないことや就業行動の大企業への集中の背景にある職業観の未成熟、学生のストレス耐性の低下といった質的側面にも問題があると考えられる。}, pages = {47--88}, title = {新規大学卒業者の就業行動についての考察 : ジョブ・サーチ理論を適用した就職率に影響を与える要因分析}, volume = {2}, year = {2015} }